Feb
18

テーマは                『ボーエ・モーエンセン邸のキッチン』


2014.02.11_09
昨年から進めていた自社のアトリエ(工房)計画、その準備段階で製作した家具を紹介させていただきます。

ご依頼された方は、北欧の名作家具や照明がお好みで、キタニの家具を含め、私達のクラフトマンシップに共感して下さる大切なお客様。
製作は、リフォームするお部屋のリビング収納とキッチンです。

オーダーされた時のお題は、『ボーエ・モーエンセン邸のキッチン』です。
以前から好きなキッチンでしたので、初めてのアトリエメイドとしては、これ以上の仕事はありません。
お客様がデンマークのモーエンセン邸を訪問された貴重な写真も見せていただき、短い期間ながらプランと打合せを繰り返して製作いたしました。

2014.02.11_10
モーエンセン邸にあるチーク材のキッチンは、現代のハイモダンなシステムキッチンにはない、家具のような存在です。そして、何より家具好きにはたまらない独特な雰囲気を持っています。

各機能によって単体のキャビネットのようにデザインされ、使い勝手に合わせて連結して配置しているのが特徴です。
引き違い扉、開き扉、引出しの3種類がユニットになる構成で、材料は天板と本体がチーク材、火を使うコンロの天板のみが黒色の石か樹脂となっています。
本体のデザインは、木枠の内側で扉を納める昔ながらのインセット仕様で、真鍮の引手や丁番がアクセントとなり、モーエンセンらしさを演出しています。

2014.02.11.12
そこで、今回のキッチンは、モーエンセン邸と同じく単体の家具を連結させる仕様で、インセットの扉を基本としています。機能面では、シンク側とコンロ側に分かれていることから、ご夫妻で作業してもお互いの導線が邪魔にならないように配置しました。

2014.02.11_06
2014.02.11_08
新しい試みとしては、インセットの扉に必要なハンドルや引手金物をなくし、全て掘込み引手として、一見シンプルながら手の込んだ仕様になっていることです。
材料は外部がチーク材、天板が黒の石目の人工大理石です。

2014.02.11_02
2014.02.11_04
引き違い扉は特注の真鍮金物を埋込んであります。

自社のアトリエ計画の第1号は、思い通りの家具らしいキッチンとなりました。
モーエンセン邸のキッチンのような存在感を求めながら今の時代に合わせて再構築する。これが私達のアトリエの大きなテーマです。

次回はリビング収納です。

Monthly Archives