Dec
15

二子玉川のイタリアレストラン『equilibrio』


エントランス
今年の8月にオープンしたイタリアレストラン『エクイリブリオ』。
オーナーでありシェフである小笠原さんと奥さんの一脚の椅子に対する思いが現実となり、キタニが製作するヤコブ・ケアの『JK-02』が店を飾ることとなりました。

今回は、椅子の現状確認とメンテナンスをかねて訪問し、楽しみだったディナーをいただくことができました。
JK-02
『JK-02』1950年デザイン

この『JK-02』は、ヤコブ・ケア(1896〜1957年)が1950年にデザインした晩年の作品で、18世紀の英国家具が源流となっています。
現在、キタニが製作している1937年にデザインした『JK-07・08』は、コーア・クリントの『レッドチェア』に代表されるようなチッペン・デールの様式を色濃く出していますが、『JK-01・02』は、その流れを残しつつ、過去の彫刻的で角張ったデザインはなくなり、現在のデンマーク家具を象徴する丸い脚と美しい曲線を取り入れたデザインとなっているのが特徴です。
JK-08
『JK-08』1937年デザイン

『JK-07・08』と『レッドチェア』については、以前開催したの展示会で詳しく説明していますので参考にして下さい。
過去の展示会のご紹介

椅子を作る難易度では、ヤコブ・ケアの椅子は、見た目のシンプルさ以上に各パーツが繊細な形をしています。
特に後脚はバックシャン(背から脚先にかけて斜めに角度が付けられ、地面に向かうにつれ後脚の間隔が狭くなっていく、クラッシック家具などに見られる手法)になっており、接合される全てのパーツには複雑に角度が付けられていることから、職人の技術と高い精度が要求されます。
また、肘掛け部分は、機械加工ができないため、ハンドメイドにより仕上げられています。

ダイニング
インテリアデザイン サイデック 杉谷陽朗氏 土屋美佳さん

現在、レストランで採用される椅子は、コストを優先する傾向があり、オーナーの強い思いがないかぎり、なかなか良い椅子は納まりません。

最高の料理には、最高の食材を必要と同じように、最高の家具と空間のしつらいを提供していきたい。小笠原さんの料理から、そんな思いが伝わってきます。
もちろんディナーは最高でした。
是非、小笠原さんの心を味わってみてはいかがでしょうか。

『equilibrio』エクイリブリオ 
東京都世田谷区玉川1-15-6
ライズプラザモール202
tel.fax 03-3700-4647
定休日 毎週水曜日
Lunch 12:00〜14:00
Dinner 18:00〜21:00
エクイリブリオのURL

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